【第3回 PERCHスクール】写真家による「スマホで表現する写真入門」が開催されました!
第三回のPERCHスクールは、写真家の池谷 友秀さんによる「スマホで表現する写真入門 ~光とアングルによる演出で写真作品を制作する~」が開講されました。
アート、広告…世界を股にかけて活躍する写真家の池谷友秀さん
素人が写真を撮るならスマホで事足りる。
筆者はそう思っていたのですが、今やプロの写真家も一目置いた存在になっているようです。
スマートフォンの機能の一つでしかなかったカメラは高性能となり、一眼レフカメラとの差がなくなってきているというのです。
「どっちがGoogle Pixel でどっちがライカで撮影した画像でしょう?」
講師の池谷さんも、2枚の海の写真を並べた友人のSNS投稿を見て、まったくわからず驚いたそうです。そこで今回のスクールでは、池谷さんも本格的にやった事がない「スマホで写真表現」をやってみることになりました。
やはりなんでも基本が大事です。
一眼レフカメラを目の前に出し、「カメラには何がついていますか?どんな機能がありますか?」という問いかけからスタート。受講生はカメラのボタンやらツマミやらを動かしながら、レンズ!シャッター!記録メディア!など答えていきます。
が、早々にわかりやすい部品や機能は底をつき、皆さん黙り始めます。しかし講師はスパルタでした。
スパルタ講師
池谷さん「はい、次!」
受講生A「あー…(無言)」
池谷さん「何、放送事故?(笑)」「じゃあ、次!」
受講生B「えっ…あー…(しばらく考えて)、焦点を合わせる」
池谷さん(間髪入れず)「なに、焦点って?(笑)」
受講生B「えーと、ピントを合わせる…」
黙る受講生と追い込む講師
うつむく受講生とさらに追い込む講師
容赦のない追い込みで、受講生はカメラを必死に観察して考えを絞り出しました。
そうして列挙された機能を、図解と自作を例に出しながら初心者にもわかりやすい説明がなされていきます。ここでも「どうしてこうなるのかな?」「とすると、何が違ってくるのかな?」「では、これはどうですか?」と、受講生にどんどん質問を投げかけていきました。誰でも見ればわかるようなことから出発して、問いと答えをいったりきたり。カメラそのものについてここまで考えたことはありませんでした。何となく把握していたカメラの位置や角度による写り方の違いも明快に理解できました。今回の課題のポイントとなる「ライティング」についても、セッティングするのは容易ではないけれども、自分で考えるヒント、実際に自分で行うためのセオリーを学べたのではないでしょうか。
席から離れて、角度と見え方の関係性を実感
さて課題はというと「卵を撮る」。
ここまでのレクチャーをふまえて、用意されたライトや背景紙を使い、自分自身でコンセプトを決めて撮影しました。スマホアプリのLightroomやPhotoshopを使った画像編集も行いました。
卵を真剣に見つめる受講生の皆さん
完成した課題作品がこちらです。
かっこいい卵たちをご覧ください。
講評は今回もとても楽しい時間でした。
受講生は撮影コンセプトを説明し、池谷さんからコメントをいただきました。自分のつくった課題作品について、プロの写真家から様々な意見が投げかけられ、さらにコンセプトを深めていく。これこそスクールの醍醐味ですね!
池谷さん、ありがとうございました!
講評するやさしい講師
(ヨノキ)
*池谷友秀さんの最新情報は、ホームページをご覧ください。
9月22日(木)からは、個展も開催されます。
https://tomohide-ikeya.com/