討論会「ディレクター見積討論会 〜ぶっちゃけ見積もりってどうなのよ〜」開催レポート
随分時間が経ってしまいましたが、2月5日にPERCHで開催された見積討論会のレポートです!
イベント開催に至るまで
事の発端はFacebook。
ビール仲間である松本マサト氏と、「WordPressサイトを構築するといくらかかる? 見積り勉強会で価格を出してみた」と言う記事について話してました。
Web制作界隈では結構話題になったので、ご存じの方も多いと思います。
こちらのイベントは「相場ってどのくらい?」という問いから始まったものだったようです。
実際、確かに見積って状況によっても違うし、
ただ工数を積み上げて見積もるだけじゃなくて、
自分の立場から出来る提案とかもあるよねーという話をしてまして、
「じゃあ一つやってみるか」という軽いノリでイベント企画が始まりました。
イベント趣旨
大筋は元のイベントと同じ感じで、以下のような想定にしました。
【プログラム概要】
・架空の顧客を想定し、ホームページを作りたいという依頼が入ったものとする。
・顧客の要件や取り巻く状況などの設定は事前に主催側が用意する。
・人日単価を共通として、見積もりを作成する。
(参加人数が多い場合、グループごとに作成とする)
・見積もりについて、プレゼンを行う。
(根拠や追加提案についての説明)
・全体でディスカッションを行う
案件は某マッチングサイトの実案件にいろいろ資料がくっついていたので、
ちょうどいいやと、それについて見積もってみることに。
うっかり参加してくれた人
なんとも勢いのこの企画。
参加してくれたのは、以下のみなさま。
Maka-veli.comの松本マサト氏(Webディレクター)
ゆうすけ(鮨)氏(デザイナー)
WEBCRE8.jpの酒井優氏(Webデザイナー、ディレクター)
DIGITAL POPEYEのそぷ氏(マークアップエンジニア)
Artitecture, LLC. CEOのYutaKomai氏
計6人で開催することになりました。
思ったよりみんなノリノリで参加表明してくれましたが、
もしかしたら、終わってからみんなでピザ食おうぜ、ってポイントに惹かれたのかもしれません。
松本氏が当日のスケジュールや案内資料を全部用意してくれました。
ゆうすけ氏はなんとタイトル画像まで作ってくれました。
僕は・・ぷ、プロジェクターとか準備してました。
(すいませんだいたいやってもらいました)
やってみた…が
さて、実際にやってみました。
…が、やってみると、意外と想定していなかった問題が。
まずぶちあたったのは、
要件をもっと細かく知りたいということ。
比較的充実した要件資料だと思っていたものが、
考え始めるとあの情報が足りない、ここはどうなってるんだ、ということがわんさか。
その都度、じゃあこういう条件だということにしよう、という形で決めていきましたが、
これは事前に決めておかないと混乱します。
さらに、こっちから積極的に提案しようとすると、
余計にその周辺情報が欲しくなったりします。
思ったのは、理想で言えば「その場にクライアントがいてヒアリングできる状態」、
さらに「企画の最初でヒアリングの時間を取る」ということ。
最低限、裏設定を作り込んでおき、
ヒアリングする側が詳細な情報を得ることが可能な状態を作ること。
これは非常に大切だと思います。
見積発表!
何とかかんとか見積作成が完了しました。
ここからは一人一人発表していきます。
ちょうどピザも届いたので、食べながらわいわいと発表。
非常に興味深かったのは、立場によってかなり差が出たこと。
それぞれの根拠も「なるほど!」と言える内容でした。
個々の数字は公表しませんが、かなりバラツキが出たのも印象的。
「どういった内容をお客様に提案・提示するか」によって差が生まれました。
ここまで興味深い結果が出たことを考えると、
やはり案件の定義がぼんやりしていたのは悔やまれます。
実際にヒアリングをすることで、もっと面白い提案/見積が作れたのではないかと思います。
まとめ
今回、運が良いことに、それぞれの立場・役職が違っていました。
そのため、それぞれの視点から出た見積が興味深い結果に繋がったのだと思います。
次回は是非、ヒアリングから出来る環境で試してみたいと思います。
参加頂いた皆さま、ありがとうございました!